机の引き出しを開けて、奥の方を見てみれば見慣れないものがあって

なんだろうと思って、手にしてみればそれは、

決して遠くないけれど
今となってはとても遠く感じてしまう頃のもので・・・

そっと手にとってはみたものの、開く勇気はなかった。

開いてしまえば、間違いなくあの頃の事を嫌でも思い出す。

思い出したくないわけじゃない。

忘れたわけでもない。

 
もちろん、忘れたいわけでもない。
 
 
だけど、いつまでもあの頃と同じ思いを・・なんて到底無理だって思う。

あの頃のような純粋な気持ちでいられることなんて、
今の私にできるのかな?できるといいけど・・・・・
 
 
 
 
というわけで、ビル内配置換えのために引越し(?)作業に追われているわけで
机の中や、普段使用しているキャビネットから荷物を箱に詰めていくわけですが
出て来る出て来る、記憶にないものが

私の机からは、何故か大量の付箋
あれだけないない騒いで発注したばっかりなのに・・・

しかし・・・そんなものはどうでも良かった。

正面に座るTさんも、隣のSさんも、何故か社内誌を大量に取ってある。
それも、何故か春号のみ。
何でだろうと不思議に思っていたら、目の前のTさんの様子がおかしい。

社内誌を見ては、私の顔を見るTさん・・そして・・・・

T:与えられた仕事は求められる以上にやりとげたい・・・ねぇ・・・」

私:「なんですか、それ?」

そういった私に、おもむろに社内誌を手渡し、とある場所を指差すTさん。
そこには・・・・・
 

初々しい(?)スーツ姿で薄ら笑って微笑んでいる私の姿が・・・
Tさんの言葉は、入社時の私の抱負(?)のようなもの
 
 
こんなことがあるから、引越し作業は気を抜けないんです。

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